ペット業界最大手のCoo&Riku(クーアンドリク)で顧客とのトラブルが続発していると話題です。
SNS上ではその対応や在り方を巡って、さまざまな意見が飛び交う騒ぎになっているようです。
Coo&Riku(クーアンドリク)でいったい何が起こっているのかを詳しく解説していきます。
目次
【徹底解説】Coo&Riku(クーアンドリク)とは?
話題となっているCoo&Riku(クーアンドリク)を運営する有限会社Coo&RIKUは、1999年に「ペットショップCoo」として創業を開始しました。
2003年8月に通信販売と店舗での対面販売を軸にペットショップの展開を始めました。
現在ではペットショップはもちろんのこと、トリミングサロンやペットホテル、ネコカフェなども運営するペット業界全国トップシェアを誇る大企業に成長しました。
ペット業界全国トップのシェア率を誇る年商200億円の大企業
埼玉県草加市に開店した個人ショップが、Coo&Riku(クーアンドリク)の始まりでした。
中国上海にも海外店舗となる「ららぽーと上海店」をオープンし、2021年には全国200店舗を突破しました。
店舗数では全国トップシェアを誇っています。
路線変更で安くチェーン展開することに成功?!
大久保浩之社長(44)が20歳の頃、客寄せのために広告で「100円セール」や「1万円セール」などを打ち出し、これが購買層に大当たりすることになります。
これを契機にCoo&Riku(クーアンドリク)は安売り路線でチェーン展開に成功し、業界トップシェアを誇る企業へと成長してゆくのです。
【10選】クーアンドリクの内部告発がやばい?告発のきっかけは?
順風満帆に見えたCoo&Riku(クーアンドリク)の経営に影がさしたのは木更津店で購入した子犬が購入されたことに端を発します。
そこでの対応がSNSで拡散されたことを皮切りに、Coo&Riku(クーアンドリク)の内部告発や裏事情が明らかになっていくのです。
告発のきっかけとなった木更津店でのトラブルを確認しておきましょう。
購入した子犬がすぐ体調不良&瀕死で入院
2023年6月、20代の女性がCoo&Riku(クーアンドリク)木更津店(千葉県)でミックス犬(異なる純血種を掛け合わせた犬)購入しました。
この購入したミックス犬が引き渡し当日から体調を崩しており、2日後には動物病院に入院することになったのです。
子犬を診察した獣医によると「寄生虫に蝕まれて瀕死の状態」と診断されたそうです。
女性はこの事情を購入先の木更津店に伝え治療費の支払いを求めましたが、販売担当者は「治療費は払えない。犬の交換ならできます」と治療費の支払いを拒否しました。
この一連のやりとりを「デイリー新潮」が報じ、多くの批判の声がCoo&Riku(クーアンドリク)に寄せられました。
クーアンドリクの対応が酷いと批判の声続出!
木更津店の販売担当者の「治療費は払えない。犬の交換ならできます」発言に対し、SNSをはじめインターネット上で「命を何だと思っているんだ」「命を軽視するな」との批判の声が相次いで上がりました。
そしてこの告発を皮切りに、Coo&Riku(クーアンドリク)の内部告発や裏事情が明らかになっていきました。
クーアンドリクの内部告発の内容とは?
SNSには内部告発と思われる動画や投稿が上がっているようで、これらがペット販売業界の闇の部分を公に晒すことになりました。
なかには家族として迎え入れてすぐ亡くなってしまったという悲しいニュースも見受けられます。
ネット上で伝えられているCoo&Riku(クーアンドリク)の内部告発や裏事情を一つずつ整理して見ていきましょう。
内部告発①繁殖場が不衛生
働いていた方の証言によると「養殖場が不衛生すぎた」と語っています。
ネズミや虫が養殖場内に大量にいて、その中で養殖させられてたというのです。
この件に関してCoo&Riku(クーアンドリク)は否定をしています。
いったいどっちの言葉が真実なのでしょうか。
内部告発②生命保証制度の内容が酷い
Coo&Riku(クーアンドリク)には同社が提供しているペット保険があるようですが、この生命保証制度の内容についても批判が寄せられています。
公式ホームページには、以下のように記載されています。
お客様がワンちゃん・ネコちゃんを迎えられたあと、万が一その子が病気・ケガなどで死亡した場合に保障が受けられる制度です。
「保証が受けられる」の文言に安心してしまいそうですが、保証内容を詳しく見てみると一般的に望まれる保証とは異なる内容となっています。
続けて見ていくと…
万が一、保障期間内にケガ(不慮の事故の場合も含む)や病気(先天性疾患も含む)により、該当ペットが死亡した場合に代替ペットをご提供いたします。ただし、死亡に至るまでの治療費の賠償はいたしかねます。
この保険では治療費の賠償はなく、「代替ペットのご提供」とあり、あたかもペットがモノのような扱いです。
動物を愛する飼い主さんはひとつの命を家族の一員として招き入れ、その我が子同然のペットが亡くなったからといって他のペットと交換してもらって気が晴れるのでしょうか。
この万一のときは他の命と等価交換するといった対応に批判の声が相次ぎました。
内部告発③冷蔵庫に死亡した子犬を放置
Tiktokに2022年8月にあげられた動画に内部告発というテロップが貼られ注目を集めました。
内容は、犬や猫の亡骸が冷蔵庫に詰めてある動画でした。
ペットショップでは病気などで亡くなった子犬や子猫を一時的に冷凍庫にいれることはあるようですが、それが長い間放置されているとなると話は少し変わってきます。
この動画はCoo&Riku(クーアンドリク)の社員からの内部告発ではないかと言われていて、適切な対処ができていなかったことに憤りを感じての告発なのかもしれませんね。
この動画は現在消去されていてるようです。
内部告発④無理やり繁殖させている
犬や猫にも相性があり、交配を嫌がることもあるようです。
しかし、それを無視し交配を嫌がっているメスに対して何人かで押さえつけて無理やりオスと交配させているようです。
経営を維持するに1店舗ひと月20頭を販売するとして全店舗で4000頭が必要とされています。
強いては年間では約5万頭の犬と猫が必要で、そのためには生産性をあげなければならず、結果無理やりにでも繁殖させているのだと考えられます。
内部告発⑤フードの購入縛りが5年契約
Coo&Riku(クーアンドリク)には、エサを定期的に届ける宅配サービスに加入すると、購入の際に生体価格が割引になるというプランがあります。
定期購入プラン「フード定期プラン」は5年縛りがあり、このサービスに加入すると、生体価格が8万円割り引かれるというものです。
しかし問題は小型犬だと到底食べきれない量のフードが一律に送られてくるのです。
「宅配される量を減らしてほしい」という顧客からの要望に対しても、「契約は完了している」と突っぱねられ変更されないようです。
顧客とのトラブルが絶えないようでカスタマーセンターには、多い時で1日に400件近いクレームを含む電話がかかってくるといいます。
内部告発⑥動物の仕入れ先が悪徳業者
以前からよく聞くトラブルです。非常に悪質な販売方法と契約内容。消費者には被害に合う前にもういい加減気づいてほしい。
ペットショップ「クーアンドリク」の客が怒りの告発 買ったばかりの子犬が瀕死で入院中なのに…店長は「治療費は払えない、交換ならできます」 https://t.co/7AAxmU1f2l…
— 杉本彩 (@aya_sugimoto719) August 5, 2023
2021年11月に、長野県警はペット仕入業者「アニマル桃太郎」社長の百瀬耕二容疑者(60)と社員の有賀健児容疑者(48)を、動物愛護法違反の疑いで逮捕しました。
アニマル桃太郎の飼育環境の劣悪さを元従業員のA子さんが、女優の杉本彩さんが代表を務める公益財団法人動物環境・福祉協会Evaに告発したことでようやく県警や保健所が動き、摘発につながったようです。
この背景にはコロナ禍での巣ごもり需要でペットの購入者が増加したことも一因とされています。
ペットショップで購入することはこうした悪徳ブリーダーを増やしてしまうことに繋がってしまう可能性があるということを私たちも忘れてはいけません。
内部告発⑦死亡率を下げる指示が出ていた
ある施設で犬の繁殖を担当していたX氏は、上から降りてくる指令は「とにかく生産性を上げろ」というものだったと語ります。
「業務連絡に使われるグループLINEを通じ、出産率を上げ死亡率を下げるようプレッシャーがかけられます。達成率がよければ、管理職には特別報酬が支払われました」
全国の繁殖状況をまとめた内部資料には、2021年10月の犬の死亡率は20.2%、11月34.8%、12月30.1%とあり、年平均では22.5%の死亡率だとされています。
内部告発⑧病気を知らせない店舗も
店舗が中には犬や猫たちの病気を購入者に知らせずに生体販売していることもあったようです。
そのため病院に連れて行くと寄生虫がいたり何かしらの病気を持っていたりする場合があったり、なかには早期に亡くなる子達も多かったようです。
内部告発⑨母犬が子犬を食べてしまう
不衛生で劣悪な環境でお産を強いられた母犬には、考えられないほどの強いストレスにさらされていると想像されます。
そのため、産んだ後に子犬を食べてしまう母犬がいるようです。
自然界には決してないあり得ない話ではないのですが、身動きがとれないケージの中で不衛生な環境での出産を迎えた母犬のストレスや不安は相当なものであり、怒りのような感情が子犬に向いてしまうとも言われています。
内部告発⑩顧客とのトラブルが多い
元社員の方によると顧客とのトラブルがとても多かったと証言しており、社員への研修などはなく顧客のことを雑に扱う社員もいたと語っています。
その結果、カスタマーセンターには多い時は1日400件のクレームがあるそうですが、契約が結ばれ犬猫を引き渡し後に何かあっても対応はしてくれないといいます。
引き渡し後に犬の調子が急変しても、「お店にいた時は元気だった」と説明された購入者からの告発でCoo&Riku(クーアンドリク)が急激に問題視されるようになったのです。
クーアンドリクのやばい評判3選を紹介!辞めたいとの声も続出?
Coo&Riku(クーアンドリク)がやばいと言われている理由はいくつかありますが、これらは一部の店舗の評判であって全店舗に該当するものとは限りません。
店員の中には本当に動物が大好きで、店舗の犬や猫を救いたい気持ちでやめたくてもなかなかやめることができない人もいます。
評判①環境が汚くて辞めた
Coo&Riku(クーアンドリク)は店頭販売されている犬や猫たちに目やにがついていたり、毛並みが良くなかったり、糞や尿が放置されていて店内の匂いがきつく飼育環境が良くないと言われています。
2021年頃には沖縄の店舗で飼育状況が悪過ぎるとして話題になっていましたし、狭いゲージに入れられた 犬や猫に心を痛めるお客さんが多かったようです。
そんな店舗で一日労働するのですから辞めたひと、辞めたいと思うひとがいても何ら不思議ではありません。
評判②売れ残り犬の処分を見て辞めた
Coo&Riku(クーアンドリク)では病気や売れ残った子たちは里親制度によって保護されていますが、避妊手術や健康診断を受けさせてもらえないケースや検査もせず、病気が完治しないまま里親にだすこともあったようです。
そのため、迎え入れたあと病院代がかなりかかったという声がよせられたそうです。
また引取業者が価値のない犬や猫を山中に埋めたりして処理をするそうです。
動物が好きで勤めた店で、そんな業者に引き渡すのはつらく辞めたくなるのも理解できます。
評判③最安値の売り文句に不快感も
#クーリク のチラシ
10000円が多いです。#生体販売 #ペットショップ pic.twitter.com/lKqfJ1WHuj— stop vivisection (@hana_ko45) February 19, 2016
安売り路線でチェーン展開に成功したCoo&Riku(クーアンドリク)ですので、元の販売価格から50%オフや75%オフの時もあり、ときには破格の100円の犬や猫が売られていた時期があります。
命ある犬や猫をセールするという考え方が受け入れられないという声が多く上がっていたそうです。
インフルエンサーも内部告発に反応
以前からよく聞くトラブルです。非常に悪質な販売方法と契約内容。消費者には被害に合う前にもういい加減気づいてほしい。
ペットショップ「クーアンドリク」の客が怒りの告発 買ったばかりの子犬が瀕死で入院中なのに…店長は「治療費は払えない、交換ならできます」 https://t.co/7AAxmU1f2l…
— 杉本彩 (@aya_sugimoto719) August 5, 2023
女優の杉本彩さんはご自身で公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの代表を務め、Coo&Riku(クーアンドリク)の現状を憂いでいるひとりです。
杉本彩さんはペット業界の闇を指摘し、Coo&Riku(クーアンドリク)の非常に悪質な販売方法と契約内容に警鐘を鳴らしておられます。
ペット購入の際に
ペットを迎え入れる方法は何もペットショップで購入するだけではありません。
保護施設では定期的に譲渡会なども開催されており、様々な境遇のペットたちと触れ合うことで、迎え入れる側の心構えもできるのではないでしょうか。
Coo&Riku(クーアンドリク)の問題だけでなく、安易にペットを購入したがために面倒を見きれずに保健所に捨てる飼い主がいるのも事実です。
ひとつの命を預かる覚悟を我々も忘れてはいけませんね。